トラッキングテンプレート(トラッキングURL)とは、効果計測用のパラメータを付与するリスティング広告の機能のことです。Google Adwordsではトラッキングテンプレート、Yahoo!プロモーションではトラッキングURLといいます。トラッキングとは追跡という意味で、トラッキングテンプレート(トラッキングURL)はユーザーを追跡して広告効果を検証するための便利な機能といえます。
トラッキングテンプレートの役割
効果測定ツールを利用するにあたり、リダイレクトをするような場合に、トラッキングテンプレートを使用します。最終ページURL(最終リンク先URL)に到達する前に異なるドメインを経由させる場合には、トラッキングテンプレートを使用しないと広告の審査に通りません。
またGoogle Adwordsをクリックしたユーザーのトラッキング情報をパラメータに付与することで、各種の情報にアクセスすることができます。
利用可能なデータ(Adwords)
- キャンペーン ID
- 広告グループ ID
- クリックされた表示オプションの ID
- ターゲット ID
- 地域 ID(興味ベース)
- 地域 ID(発生ベース)
- マッチタイプ
- ネットワーク
- デバイス
- デバイスモデル
- もし ~ なら(モバイル、サーチ、ディスプレイ)
- 広告ID
- キーワード
- ディスプレイネットワークのドメイン
- プレースメント ターゲットのカテゴリ
- ランダム変数
- 掲載順位
参考:ValueTrack パラメータでトラッキングを設定する – Adwordsヘルプ
これらの値をトラッキングテンプレートにセットすると、URLに引き継がれ効果を計測できるというわけです。
ValueTrack パラメータは URL パラメータの一種です。URL パラメータは
{matchtype}
のように、テキストを中かっこ({}
)で囲んだものです。
引用:ValueTrack パラメータをトラッキング テンプレートで使用する – Adwordsヘルプ
{}内の値が動的に変化することにより、どのような広告がクリックされたのかが分かります。
利用可能なデータ(Yahoo!スポンサードサーチ)
Yahoo!スポンサードサーチで利用できるトラッキング情報はGoogle Adwordsとは異なるので注意が必要です。
- 広告ID
- キーワード
- マッチタイプ
- デバイス
- もし ~ なら(モバイル)
参考:Yahoo!スポンサードサーチ トラッキングパラメータ – Github
利用可能なデータ(YDN)
- creative
- media
- campaignid
- adgroupid
- targetlist(2017年9月末終了予定)
- device
- os
- isApp
- placementUrl(2017年9月末終了予定)
- interestCategory(2017年9月末終了予定)
- siteCategory(2017年9月末終了予定)
- age(2017年9月末終了予定)
- hasEstimateAge(2017年9月末終了予定)
- gender(2017年9月末終了予定)
- hasEstimateGender
- searchKeywordId(2017年9月末終了予定)
- ifaSha1
- ifaMd5
- ifa
- excluded_targetlist(2017年9月末終了予定)
自動タグの設定
トラッキングパラメータの使用はアカウント、キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告単位で設定できます。Google Adwordsでは自動タグ設定も用意していて、自動タグを使用することでカンタンにトラッキング情報をセットできます。自動タグを設定するメリットはいくつかありますが、Google Analytics上でより詳細な分析ができることは重要です。
Google AdwordsとGoogle Analyticsを連携させることにより、Google AdwordsのデータをGoogle Analytics上でも閲覧できますが、一部に過ぎません。自動タグを設定することにより、次の項目もGoogle Analyticsで分析できるようになります。
- クエリのマッチタイプ(キーワードと検索クエリのマッチ条件)
- 広告グループ(対象のキーワード、広告、クリックに関連する広告グループ)
- 最終ページ URL(AdWords の最終ページ URL)
- 広告フォーマット(テキスト、ディスプレイ、動画)
- 広告掲載ネットワーク(Google 検索ネットワーク)
- プレースメントのドメイン(広告が表示されたコンテンツ ネットワーク上のドメイン)
- AdWords お客様 ID(AdWords アカウントに設定されている固有の番号(3 部構成))
さらに自動タグを設定するメリットに、Google AnalyticsのコンバージョンデータをAdwordsにインポートできるということもあります。詳細はヘルプをご覧ください。
アナリティクスの目標とトランザクションを AdWords コンバージョン トラッキングにインポートする – Google Analyticsヘルプ
まとめ
- トラッキングテンプレート(トラッキングURL)とは、効果測定用の値をURLに付与する機能
- Google Adwordsの自動タグ設定で、Google Analyticsに詳細なトラッキング情報を加えることができる
いかがでしたでしょうか?トラッキングテンプレートについては効果計測に必要なもので、リスティング広告の管理画面を見て運用しているだけであれば意識しなくても問題ありません。Google AnalyticsやYahoo!アクセス解析、あるいはその他のアクセス解析ツールを導入する際には覚えておきましょう。
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