アカウント構造とは、キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告を設定する際のグルーピングのことを示しています。キャンペーンはいくつ必要で、その中には広告グループがいくつで、それに紐付けるキーワードと広告はどれにするかというのをリスティング広告の初期設定時に考えておく必要があります。アカウント構造によってリスティング広告の効果が大きく変わることもありますので、深く理解しておく必要があります。
アカウント構造
リスティング広告の申し込みをするとアカウントが発行されます。アカウントでは次の設定が可能です。
- アカウント名
- 配信設定(オンオフ)
- URLオプション(トラッキングパラメータ:トラッキングURL)
アカウント単位で設定できる項目は、それほど多くはありません。他にもアカウント単位でユーザーの管理を行うこともできます。
キャンペーン
次にキャンペーンでは次の設定が可能です。
- キャンペーン名
- 配信設定(オンオフ)
- スケジュール設定
- キャンペーン予算
- 入札方法
- 配信方法
- ターゲティング:デバイス
- ターゲティング:地域
- ターゲティング:曜日・時間帯
- 広告掲載方式の指定
- 広告表示の最適化
- 対象外キーワード
- 対象外キーワードリスト
- URLオプション
- ウォッチリスト
非常にたくさんのことができます。地域毎に別の広告を配信しなければならない場合にはキャンペーンを分けなくてはなりません。また1日の予算はキャンペーン単位で管理することも知っておいてください。
広告グループ
次に広告グループでは次の設定が可能です。
- 広告グループ名
- 配信設定(オンオフ)
- 入札単価
- ターゲティング:デバイス
- 自動入札
- URLオプション
- ウォッチリスト
広告グループでは入札単価が調整できるということが大きなポイントになります。キーワード毎に管理するのではなく、広告グループ毎に管理することで作業の効率化につながります。
キーワード
キーワードでは次の設定が可能です。
- キーワード
- マッチタイプ
- 配信設定(オンオフ)
- 入札単価
- 最終リンク先URL
- ウォッチリスト
キーワードでは、キーワードそのものも重要ですがマッチタイプや入札単価も重要です。最終リンク先URLも設定できますが任意項目であり、広告単位での設定も可能です。キーワードで最終リンク先URLを設定した場合には、広告の最終リンク先URLよりも優先されます。
広告
広告では次の設定が可能です。
- 広告名
- タイトル1
- タイトル2
- 説明文
- 表示URLディレクトリ1
- 表示URLディレクトリ2
- 最終リンク先URL
- スマートフォン向けURL
- URLオプション
特別な設定と言うのはありません。
具体的な例
アカウント構造は広告主によって様々です。どれが正しいと言うのはありませんが、初期設定で良くある例を紹介したいと思います。
予算型
特定の広告に対して予算が割り当てられている場合には、キャンペーンで予算を管理していく方法があります。ある商品には10万円、別の商品には10万円といった具合に予算が振り分けられている場合には、それぞれにキャンペーンを作成して1日の予算を設定することで、予算管理が簡単になります。
カテゴリ・商品型
カテゴリや商品別にキャンペーン・広告グループを設定する方法もあります。どのカテゴリ、どの商品にどれだけのコストが掛かって、コンバージョンが獲得できているかということが分かりやすく、管理しやすいアカウント構造です。
プロダクト型
リスティング広告には様々なプロダクトがありますので、そのプロダクト毎にキャンペーンや広告グループを分ける方法もあります。検索向けとディスプレイで分けると言うのは、いまは当たり前になっています。もっと細かくリマーケティング・リターゲティング、コンテンツターゲット、インタレストカテゴリ、RLSAなども考えられます。
また地域別に広告を分けたい場合にはキャンペーンで分ける必要があります。
コンバージョン重視型
コンバージョンの獲得できるキーワードを集めて1つのキャンペーンにまとめる方法もあります。コンバージョンを獲得できるキーワードについては予算比率を高めたり、入札を高めたりして、最適化を図ることができます。
効果検証型
効果検証を手軽にして、PDCAを回したい場合には、効果検証をしやすいようにアカウントを構築する方法もあります。マッチタイプ別にグルーピングしたり、デバイス別にグルーピングしたり、人によっていろいろです。
1広告グループ1キーワード型
1つの広告グループに対して、1つのキーワードで設定する方法です。1つのキーワードに対して1つの広告を設定できるので、細かな設定ができるというメリットがあります。
自動入札型
自動入札機能を有効に活用するために、できるだけキャンペーンを1つにまとめてしまおうというアカウント構造です。管理をできるだけ自動化することで業務負担を軽減させることができます。
その他にも沢山あると思いますし、上記のどれかひとつだけを選ぶ必要もありません。組み合わせることもできるはずです。そして、運用する中で最適な効果を発揮できるように再構築していくことも重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?アカウント構造を理解して、目的や戦略に応じて適切な設定ができるように心掛けてください。
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