リターゲティング広告(リマーケティング広告)は一度ウェブサイトに訪れたユーザーに再訪問させるよう促すための広告ですが、CV(コンバージョン)を獲得しやすくCPAも抑えられるため、多くの広告主が利用しています。ただしリターゲティング広告も運用しだいでは更に効果を高めることができます。今回は「リターゲティング広告で効果を出すベストプラクティス」を紹介していきたいと思います。
リーセンシーで入札単価を最適化する
リーセンシーによって入札単価を最適化していくことで、効果を高めることが可能です。
リーセンシーとはウェブサイトを訪れてからの期間のことを指します。ウェブサイトを訪れてから3日以内のユーザーと90日以上の期間が空いているユーザーでは当然、前者の方がコンバージョンしやすいといえます。そのため3日以内のユーザーには入札単価を強め、90日以上の期間が空いているユーザーは入札単価を弱めるようにします。
Google Adwordsでは1つの広告グループに対して複数のユーザーリストを紐付けることができ、入札単価もユーザーリスト毎に変えることができます。対してYahoo!ディスプレイネットワークでは1つの広告グループには1つのユーザーリストしか紐付けることができません。(2017年8月現在)ユーザーリスト毎に入札単価を変えるためには複数の広告グループを作成する必要がありますので、少し手間が増える形になります。
ページ別にユーザーリストを作成する
トップページしか見ていないユーザーと商品・サービス詳細ページを見ているユーザーでは、後者の方がコンバージョンの確度が高いといえます。リーセンシーでの解説と同様に、よりコンバージョンしやすいユーザーに対して、入札単価を高めるように運用した方が良いでしょう。
また、どの商品に対して興味を持っているかによってクリエイティブやリンク先ページを変えることでCTR・CVRが向上します。ユーザーリスト毎にクリエイティブを変えるためには複数の広告グループを作成することになります。
コンバージョンユーザーを除外する
資料請求や来場予約が完了したユーザーに広告配信するのは、あまり効果的ではないでしょう。その場合にはコンバージョンユーザーのリストを除外して配信するのが望ましいといえます。リピーターを獲得したい場合には、逆にコンバージョンしたユーザーのみをターゲティングしても良いでしょう。商材やサービスによって異なりますので、適切な配信を心掛けてください。
特定の流入経路から来訪したユーザーのリストを作成する
リスティング広告において、通常は流入経路からユーザーリストを作成することはできません。しかし、Google AnalyticsとGoogle Adwordsを連携させることで流入経路別のユーザーリストを作成することが可能です。
あるいは特定の広告に対してパラメータを振っておくことで、セグメントすることも可能です。たとえば広告のリンク先を「https://○○○○○○.jp?utm_source=ydn&utm_medium=cpc&utm_campaign=target」としておけば、ydn・cpc・targetなどを含むURLを参照したユーザーをリストにできます。さらにトラッキングパラメータを利用することで、流入キーワード別のリスト作成も可能です。
企業からのアクセスに対してユーザーリストを作成する
BtoBの商材の場合、家庭からのアクセスは排除して、企業からのアクセスに絞り込んだ方が効果的です。Google Analyticsを利用して企業からのアクセスをユーザーリストにする方法は、以前に紹介した「【BtoB】企業からアクセスしたユーザーをリマーケティングやRLSAでターゲティングする方法」をご覧下さい。
イベント毎にリストを作成する
Google Analyticsを活用することで、特定のイベント(クリックや滞在時間など)を行ったユーザーに対してリターゲティングすることも可能です。たとえばPDFにはリターゲティングタグを設置することができないのでリストに入れることはできませんが、PDFを見るというボタンをクリックしたユーザーというリストは作成することが可能です。
あるいは一定時間サイトに滞在しているユーザーに対してイベントを発火させてリストにすることができます。
組み合わせリストを作成する
これまで挙げたユーザーリストを組み合わせて、新しいリストを作成することも可能です。特定のページを閲覧して、かつ3日以内のユーザーというリストを作成することで、より絞り込んだ配信ができるでしょう。ただしユーザーのリストが少なくなりすぎると、そもそも配信ができない事態になりますので、絞りすぎには注意が必要です。
まとめ
- リーセンシー毎に入札単価を変える
- 閲覧ページ毎に入札単価、クリエイティブを変える
- コンバージョンユーザーを除外する
- 流入経路毎にユーザーリストを作成する
- 企業からのアクセスをユーザーリストを作成する
- イベント毎にリストを作成する
- 組み合わせリストを作成する
いかがでしたでしょうか?他にもありますので、これからも紹介していきたいと思います。
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